ゲリラ豪雨に備える！プロが教える「家の屋根」簡単チェック＆安全対策

2025.08.10

「最近、雨の降り方がおかしいな…」「異常な暑さで亜熱帯な気候みたい．．．」

そう感じている方は多いのではないでしょうか。突然の激しい雷雨、バケツをひっくり返したようなゲリラ豪雨。近年、こうした異常気象が頻繁に起こるようになり、私たち戸建てに住む人にとって、家のメンテナンスは他人事ではありません。特に、普段目にすることのない屋根は、実は家のなかで最も過酷な環境にさらされています。

「うちの屋根は大丈夫かな？」

漠然とした不安を抱きつつも、「専門的なことはわからないし、費用も心配…」と、なかなか行動に移せない方も多いはず。しかし、そのまま放置してしまうと、雨漏りなどの大きなトラブルに発展しかねません。この記事では、ゲリラ豪雨に負けない家づくりをするために、屋根点検の重要性と具体的なチェックポイントをわかりやすく解説します。

ゲリラ豪雨の脅威と屋根へのダメージ

近年、予測不可能な「ゲリラ豪雨」は、私たちが思っている以上に屋根にダメージを与えています。

突発的な激しい雨

ゲリラ豪雨の特徴は、短時間に信じられないほどの量の雨が降ることです。屋根は、こうした大量の雨を一手に引き受けます。古い屋根材やひび割れた部分があると、そこから雨水が侵入し、構造材を腐食させる原因になります。また、古い屋根材は防水機能が衰えているため、雨水が屋根本体に染み込んでいきます。すぐに雨漏りにはなりませんが、湿気をふくむためカビの原因になります。

強風と横殴りの雨

ゲリラ豪雨は、強風を伴うことも珍しくありません。横殴りの雨は、普段は雨水が入り込まないような隙間にまで侵入しやすくなります。この雨水が屋根材の下に入り込み、雨漏りを引き起こす可能性があります。強風と横殴りの雨の時だけ雨漏れすることも多々あります。

飛来物による衝撃

最近では竜巻もよく起こっています。強風で飛んできた小石や木の枝などが屋根にぶつかると、瓦が割れたり、スレートにひびが入ったりすることがあります。小さな傷でも、そこから雨水が浸透し、被害が拡大する恐れがあります。

誰でもできる！屋根の簡単チェックポイント3選

「屋根の上なんて見れないよ…」そう思いますよね。でも大丈夫です。専門的な知識がなくても、地上から簡単にチェックできるポイントがいくつかあります。

ポイント① 瓦やスレートに「割れ」や「ズレ」はないか

屋根材が一部でも割れていたり、ずれていたりすると、そこから雨水が侵入してしまいます。遠くから見て、屋根の表面がデコボコしていたり、色が変わっていたりしないか確認してみましょう。また、雨どいの中に瓦の破片が落ちていないかもチェックするポイントです。

ポイント② 棟板金（屋根の頂上部分）が「浮いていないか」

屋根のてっぺんを走る金属の板（棟板金）は、屋根材を固定し、雨水の侵入を防ぐ大切な役割を担っています。この棟板金が浮いたり、釘が抜けていたりすると、強風で吹き飛ばされたり、雨漏りの原因になったりします。台風時には棟の修理が多いのも事実です。

ポイント③ 雨どいに「詰まり」はないか

屋根から流れてきた雨水を受け止め、地上へ流す役割を担うのが雨どいです。落ち葉やゴミが詰まっていると、雨水が溢れてしまい、外壁や軒裏を傷める原因になります。晴れた日に、雨どいの状態を観察してみましょう。

プロに頼むメリットと業者選びのポイント

これらのセルフチェックで異常を見つけたら、屋根の専門家に点検を依頼しましょう。プロに頼むことには、次のようなメリットがあります。

プロに依頼するメリット

正確な診断: 専門家は、屋根の状態を正確に診断し、肉眼では見つけられない小さな傷や劣化も見つけ出してくれます。
安心と安全: 高所での作業は危険が伴います。プロに任せることで、安全に点検・修理を進めることができます。
早めの対策: 早期に問題を発見することで、被害が大きくなる前に対策ができます。結果的に、余計な費用がかかるのを防げます。

業者選びのポイント

「どこの業者に頼めばいいかわからない」と不安に感じる方もいるでしょう。そんな時は、以下のポイントを参考にしてください。

複数の業者から相見積もりを取る: 料金だけでなく、提案内容や対応の丁寧さを比較検討しましょう。ポータルサイトではなくホームページなどを見てご自身で業者を選びましょう。
施工実績や資格を確認する: どこに会社があるか等信頼できる業者かを見極める一つの基準になります。
丁寧な説明があるか: 専門用語を並べるだけでなく、わかりやすく説明してくれる業者を選び、また、過度に不安を煽る業者は気を付けましょう。

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