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知らないと損をする!「まさか」を未然に防ぐ屋根メンテナンスのススメ~台風や災害から家を守る~

「家のメンテナンス」と聞くと、なんだか面倒で、費用もかかりそう…とついつい後回しにしてしまいがちではないでしょうか? 特に屋根は、普段の生活で目に入ることが少ないため、「まだ大丈夫だろう」と思ってしまいがちですよね。

しかし、屋根はあなたの家を台風や雨や風、強い日差しから守ってくれる、最も重要な砦です。この砦のメンテナンスを怠ると、ある日突然、雨漏りなどの大きなトラブルに見舞われ、予想外の高額な修理費用がかかってしまうかもしれません。

この記事では、「家にはあまり関心がない」「専門的なことはわからない」という方にも、屋根のメンテナンスの重要性と、専門知識がなくてもわかる適切なメンテナンスの時期をわかりやすくお伝えします。

あなたの家を長く、快適に守るために、ぜひ、この機会に屋根のことに少しだけ興味を持って考えてみませんか?

最近、「異常気象」という言葉をニュースで聞かない日はありません。昔に比べて大型の台風が増え、ゲリラ豪雨猛烈な日差しといった、屋根にとって過酷な状況が増えています。

これらの過酷な気候条件は、屋根材の劣化を早め、家全体の耐久性をじわじわと低下させています。屋根の「ひび割れ」や「ズレ」は、小さなものでも雨水が内部に侵入するきっかけとなり、家の構造材を腐らせる原因になりかねません。

近年の**「ゲリラ豪雨」は、通常の雨とは比較にならないほどの雨量を、短時間で叩きつけます。実は、あなたの家の屋根の「傾斜(勾配)」が緩い**場合、このゲリラ豪雨による被害リスクが高まります。

ガルバリウム鋼板の屋根
豪雨で樋から溢れる雨

屋根の役割は、降った雨を速やかに軒先へ流すことです。しかし、屋根の勾配が緩い(平らに近い)と、次の問題が発生しやすくなります。

  1. 水の流れが遅くなる: 傾斜が緩い分、雨水が屋根の上に留まる時間が長くなります。
  2. 水の「逆流」リスクが高まる: 特に横殴りの強い雨や、排水しきれないほどのゲリラ豪雨の場合、雨水が屋根材の隙間から毛細管現象のように逆行して、屋根の内部に入り込みやすくなります。
  3. コケや藻が発生しやすい: 水分が長時間残るため、コケや藻が繁殖しやすく、これが屋根材の劣化をさらに早めてしまいます。

屋根材の種類によって異なりますが、一般的に、日本の戸建て住宅でよく使われるスレート屋根セメント瓦やガルバリウム鋼板などは、15年〜20年程度で何かしらのメンテナンスが必要になると言われています。

「築20年経ったからもう安心」ではなく、「築10年を過ぎたら要注意」という意識を持つことが大切です。特に、新築から10年〜15年は、屋根材の塗装の防水性が失われ始める大切な節目。この時期を逃すと、後々の修理費用が高くつく可能性が高まります。

では、専門的な知識がない私たちが、屋根のメンテナンス時期をどのように見極めたらいいのでしょうか? ここでは、普段の生活の中で気づけるサインを3つご紹介します。

屋根から流れてくる雨水には、屋根材の成分や、藻・コケなどが含まれています。屋根の防水機能が低下してくると、これらの汚れが雨と一緒に大量に流れ出し、外壁やベランダの床などに付着しやすくなります。

特に、北側など日当たりが悪い場所コケや藻が増えてきたと感じたら、屋根の防水機能が衰えているサインかもしれません。

苔が生えた屋根瓦
苔や草が生えた屋根瓦

新築時の屋根の色と比べて、全体的に白っぽく色あせてきた、または、屋根の表面の小さな粒(塗料や砂)が剥がれて雨樋に溜まっているのを見つけたら要注意です。

これは、屋根を守っている**「防水塗膜」が寿命を迎えている証拠**です。塗膜がなくなると、屋根材自体が水分を吸い込みやすくなり、劣化が一気に進んでしまいます。

汚れた屋根瓦
傷んだ屋根瓦

具体的な症状がなくても、**「築10年」**はひとつの大きな目安です。日本の住宅で多く採用される屋根材の塗膜保証は、10年程度のものが多いからです。

また、車検のタイミングをメンテナンスの目安にするのもおすすめです。車検が2年に一度であることから、新築から10年目の**「5回目の車検の年」**など、他のメンテナンスと時期を合わせることで、「いつやったかな?」と忘れずに管理しやすくなります。

ゲリラ豪雨が予想される季節の前後には、特に屋根材の「ズレ」や「ひび割れ」がないかを意識し、定期的なプロの点検を依頼することが、家の寿命を守る上で非常に重要になります。早めのメンテナンスで、水の逆流による深刻な雨漏りトラブルを未然に防ぎましょう。

多くの業者が無料の点検サービスを提供しています。プロに依頼する最大のメリットは、目に見えない小さな損傷や、雨漏りにつながる危険な箇所を早期に発見できることです。早期発見は、結果として修理費用を最小限に抑えることにつながります。

屋根の修理は高額になることもあり、残念ながら悪徳業者も存在します。大切な家を守るため、次の3つのポイントを参考に、安心できる業者を選びましょう。

  1. 地元での実績と評判:地元で長く営業しており、ご近所からの評判が良い業者は信頼できる可能性が高いです。
  2. 「即決」を迫らない:その場で契約を迫ったり、「今だけ割引」など煽ってくる業者は避けましょう。必ず複数の業者から見積もりを取り、内容を比較検討する時間を与えてくれる業者を選びましょう。
  3. 具体的な説明と写真どこがどう傷んでいるのかを、屋根の写真を見せて具体的に説明してくれる業者を選びましょう。「全体的にダメです」といった曖昧な説明で高額な工事を勧めてくる業者には注意が必要です。
打合せ

屋根のメンテナンスは、「壊れてから直す」のではなく、「壊れる前に手入れをする」ことが、結果的にあなたの家と、あなたのお財布を守る一番の方法です。

また台風がきて被害が大きい場合は、修理に取り掛かるにも日数を要します。7年前の台風20号の時は最大2年お待ちいただくこともありました。

「うちは築10年を超えたかな?」「最近、外壁に黒い筋が目立つな」と、もしこの記事を読んで少しでも心当たりのある方は、ぜひこれを機に信頼できる専門業者に無料点検を依頼してみてください。

あなたの小さな**「行動」が、「安心」という大きなリターンとなって、きっとあなたとご家族を長く守ってくれるはずです。まずは一歩踏み出して、行動**してみましょう!